ベルガー マイコ
BERGER Maiko
ベルガー 舞子 所属 立命館アジア太平洋大学 言語教育センター 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/04/14 |
形態種別 | 報告書 |
標題 | 学びのユニバーサルデザインによる授業実践に関する研究の動向ー日本国内の先行研究を中心に |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | CILワーキングペーパー |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | インクルーシブ・リーダーシップセンター |
総ページ数 | 8 |
著者・共著者 | JUNG Jonghee、住田環、立山博邦、筒井久美子、納富恵子 |
概要 | 学びのユニバーサルデザイン(Universal Design for Learning, 以下UDL)は、全ての学習者に対する主体的な学びの実現を目指したカリキュラム開発のための理論的枠組みである。UDLは、国内の教育現場において、いわゆる「全員一律で対応させようとする」カリキュラムを改善し、学習者の多様な特性に対応できる授業をデザインする際の手がかりとして注目されている。UDL理論に基づく授業実践に関する先行研究の多くは、特別な配慮を必要とする学習者を含む全ての学習者の学びに対する意欲向上と学業達成の変容を観察している。また学習コミュニティと学習者の特性を把握するための事前・事後アセスメントを実施し、授業実践の手続きを明らかにした上で、UDLによる授業実践の効果を検証している。UDLによる授業は、学習意欲を向上させ、学業達成においても一定の効果があることが報告されている。UDL授業の実践に関する報告は、主に初等・中等教育における取組が多く、高等教育においてUDLの枠組みを導入した事例は十分ではない。障害学生に対する支援法として、また多様性に対応した教育の枠組みとして、UDLの大学授業への導入は実践的な検証が必要であると考えられる。 |