チョン ジョンヒ
JUNG Jonghee
鄭 鍾熙 所属 立命館アジア太平洋大学 言語教育センター 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/09 |
形態種別 | 論文(学術誌・プロフェショナル誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 「ことばの民族誌」を活用した韓国語学習の設計、短期海外語学研修(韓国)における実例を中心に |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 韓国語教育研究 |
巻・号・頁 | (6),111-129頁 |
概要 | (前略)ことばの民族誌研究の初期において「スピーキングモデル(The SPEAKING Model)」が設けられ、「スピーチコミュニティ(speech community)」研究におけるコミュニケーションの社会文化的側面の分析が試みられたのである(Hymes, 1974)。日常生活の具体的な場面における個々のことばの使用により注目し、発話者の伝達能力を解明しようとしたHymesの一連の研究成果は、後にアメリカ言語学会を中心に社会言語学胎動の始発点と評価されるようになっていった(石黒, 2010)。(中略)「ことばの民族誌」を通してスピーチコミュニティの「発話状況(speech situation)」、「発話出来事(speech event)」、「発話行為(speech act)」を学習者が観察し、母語話者が、いつ、どのような状況で、誰に対して、どのような言語使用を行うのかを記録していく作業である。言語と文化の間にある不可分な関係に気づき、教科書からは学べない実在的なことばの欠片を学習者自身に拾わせる(Bloomfield, 1926)。学習者は初級レベルの韓国語学習者39名(日本人30名、中国人5名、香港出身1名、米国人2名、インドネシア人1名)で、4週間の短期海外韓国語研修 (韓国ソウル市)の参加学生である。本稿では、まず「ことばの民族誌」の設計と韓国語学習への応用について述べる。また、学習者の観察記録を分析することで「ことばの民族誌」が韓国語教育、あるいはその他の外国語教育の現場において新しいメソッドとして活用される可能性について考察する。 |
ISSN | 2186-2044 |