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オオイケ シン
OIKE Shin
大池 森 所属 立命館アジア太平洋大学 言語教育センター 職種 嘱託講師 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2026/02/25 |
| 形態種別 | 学術論文 |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | 日本で働く韓国人IT系人材のキャリア意識に関する事例研究 ― 離職・転職を含めた就業に対するインタビューの分析を中心に ― |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | 日本語教育研究 |
| 掲載区分 | 国外 |
| 出版社・発行元 | 韓国日語教育学会 |
| 巻・号・頁 | (74),123-135頁 |
| 総ページ数 | 13 |
| 担当区分 | 責任著者 |
| 著者・共著者 | ◎羅油貞
平中ゆかり 大池森 |
| 概要 | 2025年現在、日本のITサービス産業では人材不足が深刻化する一方、韓国では若年層の就職難を背景に、政府主導のK-MOVE事業を中心として海外就職が促進されてきた。その結果、日本は地理的・文化的近接性や言語習得環境の面から、韓国人若者にとって主要な就職先の一つとなっている。しかし、先行研究の多くは就職支援制度や就職動機に焦点を当てており、日本就職後の就労継続、離職、転職といった長期的なキャリア過程における心理的変容を追跡的に検討した研究は限られている。
本研究は、日本のIT業界で約10年間就業を継続してきた韓国人IT系人材1名を対象としたケーススタディであり、就職開始から離職および転職に至るまでの気持ちの変容とキャリア形成過程を明らかにすることを目的とする。2021年および2025年に実施した2回の半構造化インタビューをもとに、SCAT(Steps for Coding and Theorization)による質的分析を行った。 分析の結果、対象者は明確な長期目標を設定しない非計画的なキャリア志向を一貫して示していたが、その内実は時間の経過とともに変化していた。初期には環境変化への受動的適応として転職を捉えていたのに対し、後期には労働市場の流動性や職務の越境経験を前提とした主体的な選択として再構成されていた。 本研究は、日本のIT業界における外国人専門職人材のキャリア形成が、環境との相互作用を通じて動的に構築される過程であることを示し、韓国人IT系人材に対する就労支援およびキャリア教育の在り方に示唆を与えるものである。 |