ツツイ クミコ   TSUTSUI Kumiko
  筒井 久美子
   所属   立命館アジア太平洋大学  教育開発・学修支援センター
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/03
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 訪日した難民に対する大学生の意識
執筆形態 共著
掲載誌名 地域情報研究
掲載区分国内
巻・号・頁 10
著者・共著者 上原優子
筒井久美子
概要 難民問題は近年急速な勢いで深刻化している。世界規模で生じるこの課題に対し、とりわけ先進国の役割は重要なものとなっているが、他の先進諸国に比して日本の難民認定率は著しく低く、「難民鎖国」と揶揄される状況にある。難民問題に対してこれまで以上に日本が貢献することを念頭に難民に関わる政策を見直すためには、国民の難民問題解決に向けての積極的な意思や意識があることが重要である。本稿では、1982年に実施されたインドシナ難民に対する世論調査と、2019年に実施された難民認定制度の在り方に関する世論調査の2つの調査の結果を踏まえ、現在の日本国民の状況が、訪日する難民の状況を「知らない」あるいは「関心が低い」のいずれかの状況にあると推測した。また、実際に大学生を対象に難民に関するアンケート調査を実施した結果、多くの学生が訪日した難民の現状については認識しておらず、「関心が低い」状態であることがわかった。これらの結果を受けて、適切な難民政策を議論する土台整備のために、何よりもまず難民問題に対する啓発や関心を高めることが必要であるという結論に至った。