ハナムラ ヒロシ   HANAMURA Hiroshi
  花村 博司
   所属   立命館アジア太平洋大学  言語教育センター
   職種   嘱託講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/03/08
形態種別 論文(その他)
標題 依頼に対する条件つきの受諾メールにおける配慮―メールの構成と表現の使用にみられる受諾と断りの共通性と段階性―
執筆形態 単著
掲載誌名 言語メディアと日本語生活の研究
巻・号・頁 21-41頁
概要 依頼メールに対する返信において,依頼内容が完全には実行不可能であることを示しながら条件をつけて受諾するメールは,条件節,理由節,代案の表現使用という点で,断りメールと共通する特徴を有する。また,条件の有無にかかわらず,受諾メールは承諾をあらわす表現から始まるが,条件つき受諾の場合,後半で断りメールと共通する表現が現れるという点で,(1)無条件受諾~(2)条件つき受諾~(3)断りには段階性がみられる。
  (1) 無条件受諾 :はい、よろこんで。どこで待ち合わせしましょうか?
  (2) 条件つき受諾:わかりました。○時からは他の予約があるのでそれまでならいいです。
  (3) 断り    :ごめんなさい。明日は先約があって買い物に付き合えないです。来週の日曜なら大丈夫です。
 (1)も(2)も承諾をあらわす表現からはじまるが,(2)では条件をつける理由の説明や,具体的な条件提示がある。これは,(3)の承諾できない理由の説明や,依頼内容が変われば承諾できるという条件提示と共通する。
 条件つき受諾は,受諾であるにもかかわらず被依頼者の都合を押しつけることとなり,断りと同様に相手への配慮が必要なものであるといえる。