ナカタ ユキヒコ   NAKATA Yukihiko
  中田 行彦
   所属   立命館アジア太平洋大学  国際経営学部
   職種   客員教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/03
形態種別 論文(学術誌・プロフェショナル誌)
査読 査読あり
標題 なにがビジネス・アーキテクチャーの方向を決めるのか -液晶、半導体、太陽電池の比較研究から-
執筆形態 単著
掲載誌名 マネージメント・ジャーナル (神奈川大学 国際経営研究所)
巻・号・頁 1,1-18頁
概要 「モジュール型」か、「擦り合せ型」かの産業のビジネス・アーキテクチャの牽引要因を、複雑性と競争戦略の2つの視点から、液晶、半導体、太陽電池の3つの産業を事例として研究した。
半導体産業を事例として、プロセス日数が長い産業ほど、複雑な相互依存性を解消して時間と資源を削減するため、モジュール化を採用し、その程度が拡大する方向に動くことを検証できた。また液晶産業を事例として、プロセス日数が短い産業ほど、モジュール化して複雑性を解消しなくても、生産を行えるため、モジュール化のニーズが低く、競争戦略の観点から、擦り合せ型の程度が拡大する方向に動くことを検証できた。
また、「モジュール型」の方向か、「擦り合せ型」の方向へ動くかのプルセス日数の境界が、1~3週間の間にあることを見出した。
また、競争戦略に関し、半導体産業と液晶産業の競争戦略を比較し、次の内容を検証できた。半導体産業の事例では、設計パラメータのシリコンウェアサイズが差異化要因と関連せず、デザイン・ルールとして採用され、「標準装置」ができて分業が可能となり、モジュール型の程度が拡大する方向に動く。液晶産業の事例では、設計パラメータのガラス基板サイズが、差異化要因である画像表示サイズと関連しているため、「ガラス基板大型化」の競争原理により、デザイン・ルールとして採用されずに、モジュール化が進まず、擦り合せ型の程度が拡大する方向に動く。
また、これらの検証結果を踏まえて、産業のビジネス・アーキテクチャとその牽引要因の関係をより理解することができるようになった。