オクヤマ リョウ
OKUYAMA Ryo
奥山 亮 所属 立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/09 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
招待論文 | 招待あり |
標題 | アカデミアの創薬への貢献:日本の現状と展望 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Translational and Regulatory Sciences(日本語翻訳版) |
掲載区分 | 国内 |
総ページ数 | 7 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 奥山亮 |
概要 | 日本の創薬の国際競争力は低い。2017~2021年にFDAが承認した新薬の創製企業を調べると、1990年代やそれ以降に設立されたバイオベンチャーが欧米では1/2~1/3を占めるが、日本ではすべて歴史の長い製薬企業が新薬を創製していた。同時期に複数の新薬を創製したバイオベンチャーやCOVID-19 mRNAワクチンの研究開発事例を見ても、欧米ではアカデミアの有望技術を元に研究者が創業し、それに投資家や大企業から多額の資金が投入されて革新的医薬品の創出が支えられる創薬エコシステムが確立している。一方、日本では大学発ベンチャー促進策が功を奏しておらず、その代替策の一つとして推進されたアカデミア創薬も十分な成果を生んでいなかった。FDA承認新薬を多く創製している国内製薬企業の分析から、製薬企業によるモダリティ技術開発と、アカデミアの生物研究から見いだされた新規創薬標的とのマッチングの促進が、日本では効果的な創薬推進策になると考えられた。これらの知見から、我が国の創薬の競争力強化の展望について述べる。 |