フジタ マサノリ
FUJITA Masanori
藤田 正典 所属 立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02/29 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | スター・サイエンティストの多様性に関する研究分野ごとの特徴の分析:研究分野多様性および所属機関多様性の指標を用いて |
執筆形態 | 筆頭著者 |
掲載誌名 | 研究 技術 計画 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 研究・イノベーション学会 |
巻・号・頁 | 38(4),460-475頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 藤田 正典,菅井 内音,隅藏 康一,牧 兼充 |
概要 | 本稿では,研究分野と所属機関の多様性の観点から,卓越した研究業績を持つ研究者の特徴を定量的に分析する手法を提案するとともに,卓越した研究業績を持つ研究者の研究分野多様性や所属機関多様性が高いことについて検証する。学術文献データベースから,2008年から2016年までに刊行された19,536,453件の文献で分野ごとに引用数が上位1%の高被引用論文を持つ主要高被引用研究者(MCR)を抽出し,MCRの中で特に高被引用論文が著しく多い卓越した研究業績を持つ研究者をスター・サイエンティスト(SS)とした上で,本稿で提案する研究分野および所属機関の多様性指標を用いて,研究分野ごとにSSの特徴を分析した。その結果,SSはSSでないMCRと比較し,分野多様性が約2.5倍以上高いこと,所属機関多様性が約4倍高いこと,分野多様性および所属機関多様性が時間の推移とともにより高くなることが示された。さらに,材料科学や化学などの分野では他の分野と比較しSSの分野多様性が高いこと,日本のSSの構成比率は日本以外の国の構成比率より低く,特に人文社会学系分野などで著しく低いことが分かった。科学技術イノベーション政策を策定するにあたり,本稿で提案した手法は,研究者の研究分野多様性や所属機関多様性を分析する手法の一つとして有効であるといえる。 |