オクヤマ リョウ
OKUYAMA Ryo
奥山 亮 所属 立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2025/08/30 |
発表テーマ | 日本のトランスレーショナルリサーチの現況と日米比較(マンスフィールド-PhRMA研究者プログラム オンラインレクチャー) |
会議名 | マンスフィールド-PhRMA研究者プログラム |
主催者 | マンスフィールド財団 |
会議区分 | 国内会議 |
講演区分 | 講師 |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
聴講者 | 研究・教育関係者(研究者,企業,行政機関) |
概要 | 近年、医薬品や医療機器をはじめとする医療イノベーションの多くは、大学や研究機関で生まれた基礎研究の成果をもとに、スタートアップによって事業化されている。こうしたイノベーションは、一企業や一組織だけで成し遂げられるものではなく、大学・研究機関、投資家、大企業、行政など、多様な主体が役割を分担しながら相互に連携する「エコシステム」によって支えられている。米国では、ボストンやベイエリアに世界有数のバイオクラスターが形成され、バイオ企業、ベンチャーキャピタル、インキュベーター、支援機関等が有機的につながり、多くの革新的医薬品や治療法を生み出してきた。一方、日本ではスタートアップ投資規模や人材流動性の低さ、起業意識の希薄さなどから、エコシステムはまだ発展途上にある。本講演では、まず医療イノベーションにおけるスタートアップの重要性と日本の現状を概観した上で、エコシステムの基本的な構造と機能を整理する。次にボストンのバイオコミュニティにおけるエコシステムを事例に、主要プレーヤーの役割や相互作用を解説する。また、日本におけるバイオクラスターや公的助成・支援の現状と課題を示し、日米のエコシステムの違いについて理解を深めると共に、聴講者の米国視察研修に向けた実践的な知識の獲得を目的とする。 |